2020年に発売が開始されたトヨタ ヤリスクロス。ヤリスをベースに開発されたコンパクトSUVのエントリグレード「X」のガソリンモデルを乗ってみたのでレポートします。
写真/favcars
ヤリスクロスってどんなモデル?
ヤリスクロスは、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用。コンパクトカーの扱いやすさとSUVらしい力強さを兼ね備えたモデル。
ボディーサイズは全長4180×全高1560×全幅1765mm、ホイールベース2560mm。ヤリスに比べて、全長240mm、全高90mm、全幅20mm、ホイールベースが10mm大きくなっている。ヤリスでは後席と荷室が狭かったが、ヤリスクロスではゆとりのある空間に広がり実用性が上がっている。
エンジンはヤリスと同じく、1.5L直列3気筒のガソリンと1.5Lハイブリッドの2タイプ。それぞれに2WDと4WDが設定されている。
グレードは、エントリーグレード「X」、中間の「G」、上位の「Z」の3グレード展開。2022年には「GR SPORT」と「Z “Adventure”(アドベンチャー)」グレードが追加されている。車両価格は、179万8000円から281万5000円。
エントリーのXに試乗!!
今回試乗したグレードは、エントリーグレードの「X」のガソリンのFFモデルで価格は189万6000円。
エクステリア
試乗したボディーカラーはゴールドメタリックで非常に鮮やかだった。ヤリスベースではあるが、フロントに面影は感じない。どちらかというとMIRAIに似ているなと感じた。
全体のプロポーションはSUVらしい力強さを感じるデザイン。台形のホイールアーチとブラックのモールがSUVらしく車体が大きく見えた。
リアはヤリスと共通のデザインとなっている。RAV4をコンパクトにしたデザインにも見えるので、トヨタファミリーらしさが感じられる。タイヤは16インチのスチールホイールを装着している。
内装
上下方向に厚みのあるインパネデザイン。プラスチックが多用されているのでチープ感は否めない。特にシフト周りはエントリーグレードらしい造り。またウレタン製のハンドルやマニュアルエアコンになっている。メーターはセンターに一つと、左右にリングのついたディスプレイが配置されていて洗練されている。上位グレードでは1面のデジタルメーターになるが、このデザインも悪くない。
シートはヘッドレスト一体型で安っぽさを感じさせないデザインとなっている。座り心地も特に不満はなかった。後席はSUVなので高さに余裕はあるが特別広いわけではない。
走り
いよいよ試乗になります。SUVならでの見晴らしの良さで視界は良かったです。フロントのサイドが盛り上がったデザインなのでサイドの目印になるので良かったです。ステアフィールは素直でシフトショックもほとんど感じませんでした。1.5L直列3気筒のエンジンを搭載しているが、街乗りでパワー不足を感じることはありません。パワーモードを試すと、加速感はたかまりますが音がかなり入ってくるので使用する機会はあまりなさそうです。エンジン音も気分が盛り上がるようなものではなく、ノイズにしか感じませんでした。全体的に特別不満を感じることはなかったです。
総評
人気のコンパクトSUVに試乗してみました。200万円台であると考えるとすごくまとまったバランスの良いモデルと感じました。ただ内装の質感やハイブリッドを選択すると300万円は超えてくるのでグレード選びが難しいですね。最近追加されたGRSPORTがクルマ好きの皆さんにはおすすめかもしれません。
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